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いつからかスポーツが一番になった

スポーツを一番に考える、SPORTS FIRST な想いを持った
ゴールドウイン社員のライフスタイルに迫ります。

何かを始めるチャンスは、誰にでもあると思います 伊財薫(GOLDWIN)

2015.04.15

カポエイラとの偶然の出会いが、私を変えてくれました。

学生時代は中学校の時に陸上部に入り、高校の時には1年間だけバスケットボール部に。大学では夏テニス冬スキーのサークルで、本格的にスポーツをやってきたわけではありません。そんな私がカポエイラと出会ったのは本当に偶然で、ゴールドウインに入社した2003年頃だったと思います。環境も変わったことで何かを始めたい気持ちになり、友だちと習い事を見つけている時にたまたま目にしたカルチャーセンターのプログラムの一つにカポエイラ教室がありました。さらに同じ頃、好きなミュージカルの演目の中にカポエイラが取り入れられていて、そのダンスの振り付け協力を、その教室の先生がされていたのです。それでまずは見学に行ってみようというところが始まりです。

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勝ち負けではなく、和を重んじる格闘技です。

カポエイラというのはブラジルで生まれた格闘技です。楽器隊と人とで輪を作ります。バテリアという楽器を持つ人が音楽を奏で歌い、輪を作る皆はリズムに合わせて手拍子とコーラスで盛り上げます。その輪の中で競技者が一対一で蹴ったり避けたりの技を出し合います。格闘技ではありますが、ただ相手を倒すことが目的ではありません。

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勝ち負けではなく、相手と間合いを見て技を出し合い、その駆引きを楽しみます。型は習いますが、輪の中では型通りが正解でこれが間違いということではなく、自由です。音楽を奏でながら大勢で歌い、輪の中の二人もそれに共鳴し、まさに皆が和となります。その人の和こそがカポエイラの魅力だと思います。カポエイラを通して知り合えた人たちが仲間になり、家族のようになっていくのです。

何かを始めるチャンスは、誰にでもあると思います。

私が所属しているコハダン・ジ・コンタスという団体は、関東の東京・千葉・神奈川支部の他にも大阪・神戸・静岡・新潟・福岡と支部があります。年に3回は一カ所に集合する大イベントがあり、他支部の人たちとも交流します。私がカポエイラを始めてから10年経ちますが、団体そのものがどんどん成長し大きくなっています。団体には帯の段階が16ある中で、私は真ん中くらいの段階ですが、帯が上がるにつれて団体の中の自分の役割とか意義とかに悩んで居心地がよかったり悪かったりするのですが、個性バラバラのカポエイラ好きの仲間がいつも支えあっていて、その暖かさを感じています。仕事とはまた別の楽しさがありますね。いろんな個性の人がいて、いろんな楽しみ方を見つけている。スポーツ万能ではなくても、動きは不格好でも一生懸命に楽しんで、ある意味で自分をさらけ出せる場所でもあります。カポエイラは私にそんなかけがえない場所を与えてくれました。何かを始めるチャンス、何かを見つけるチャンスは誰にでもあるのではないでしょうか。 

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私自身の変化こそが、スポーツの素晴らしさでした。

毎年7月にブラジルから最高師範を迎え日本の昇段式が開催され秋にはブラジル本部の昇段式があります。本部の昇段式に出席する日本の先生方のブラジル渡航に同行したことがあるのですが若者たちの強靭なジャンプ力に圧倒され、柔らかくて無駄のない、それでいて強い重鎮の師範たちの動きに魅了されて、それは大変刺激的な経験でした。まずは自分が楽しむことが一番ですが、この先カポエイラがもっともっと広まってくれればいいと思います。

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私の仕事は秘書なので、自分の仕事が直接的にスポーツと関係しているわけではありませんが、私自身、カポエイラを始めて身体的に強くなったことに加えて、柔軟になりました。さらに、気持ちの上でも自分を磨いていければいいなと思っています。週2~3回のカポエイラは、もはや自分の生活の一部になっています。そういう意味ではカポエイラと出会い、のめり込んでいった私自身の変化こそが、スポーツを楽しむことの素晴らしさなのかもしれません。

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  2. 伊財 薫(いざい かおる)
    2002年、ゴールドウインに入社。総務部総務グループ秘書チームに所属し、役員秘書を担当。趣味は旅行。この夏は郡上八幡を旅し、鮎、うなぎ、飛騨牛で暑気払い。一晩中郡上踊りを踊ったのは旅の良き思い出。

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